27日、サッカーのブラジル杯(コパ・ド・ブラジル)の決勝戦第2試合が行われ、クルゼイロがフラメンゴを下し、同大会5度目の優勝を決めた。28日付現地紙が報じている。
7日にリオのマラカナン・スタジアムで行われた第1戦は引き分け。今回は敵地でのゴール数が勝敗の基準には関係ないので、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテのミネイロン・スタジアムで勝利した方が勝つことになっていた。
試合はフラメンゴが前半から攻め、ボールの支配率も優勢だったが、なかなかゴールが決まらなかった。
一方、クルゼイロはパスで活路を見出そうとするも、なかなかパスがつながらず、こちらも得点に結びつけることができない。試合は0―0のまま引き分けてPK戦に持ち越された。
PK戦は両者が交互に点を重ねたが、フラメンゴのゲームメイカーで3人目のジエゴが外し、クルゼイロがリードした。
4人目は互いに決めたため、クルゼイロの5人目のチアゴ・ネーヴェスがPKを決めた時点で、PK戦5対3でクルゼイロの勝利が決まった。
クルゼイロはこの大会では14年ぶり5度目の優勝で、通算優勝回数は、最多優勝記録を持っていたグレミオに並んだ。
この優勝により、クルゼイロは2018年のリベルタドーレス杯の出場権も獲得。ブラジルのチームでは一番乗りで、来年の同杯出場を決めた。
現在のクルゼイロはスター選手不在だが、元セレソン監督のマノ・メネゼス氏の好采配が光る形となった。
なお、この試合前の午前中、ベロ・オリゾンテ郊外の農園で、フラメンゴの応援団の一つとクルゼイロの応援団が、別のフラメンゴの応援団を待ち伏せしていて、警察に逮捕される事件が起きた。
逮捕者は総勢39人で、その中には、昨年、ボタフォゴのファンを殺害して逮捕令状が出たものの、逃亡中だったフラメンゴ・ファンもいた。