ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》大統領選世論調査=ルーラが圧倒的大差で1位=ボルソナロとマリーナ続く=元大統領不出馬ならシロか?=ドリアとアウキミンは同点

《ブラジル》大統領選世論調査=ルーラが圧倒的大差で1位=ボルソナロとマリーナ続く=元大統領不出馬ならシロか?=ドリアとアウキミンは同点

支持率1位のルーラ氏(Ricardo Stuckert)

支持率1位のルーラ氏(Ricardo Stuckert)

 ダッタフォーリャによる最新の世論調査によると、ルーラ元大統領(労働者党・PT)は、収賄などで有罪判決を受け、続々と起訴もされているにも関わらず、来年10月の大統領選挙で圧倒的な支持率で1位となっている。1日付フォーリャ紙が報じている。

 9月27、28日に全国194市、2772人を対象に行った調査で、ルーラ氏は、同氏がPT候補として正式に選ばれた場合にはあらゆる組合せ(場面設定)で1位となった。しかも、その支持率は35~36%で、2位の極右候補ジャイール・ボルソナロ氏の16~17%と比べ、2倍以上の大差をつけている。
 3位は10、14年の大統領選で連続3位のマリーナ・シウヴァ氏(レデ・REDE)で、13~14%の支持率を得ている。
 注目は民主社会党(PSDB)の有力候補の支持率だが、ジョアン・ドリア・サンパウロ市市長の場合も、ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事の場合も、支持率は8%前後と大きくは変わらなかった。
 ただ、アウキミン氏の拒絶率が30%あったのに対し、ドリア氏のそれは25%と、やや低かった。拒絶率トップはルーラ氏の42%で、ボルソナロ氏の33%がそれに続いている。
 その他では、新党のポデーモスのアルヴァロ・ジアス氏が4%で、パルチード・ノーヴォのジョアン・アモエード氏が1%、エンリケ・メイレレス財相(社会民主党・PSD)が2%となっている。
 ルーラ氏は現在、収賄容疑などで9年6カ月の有罪判決を受け、選挙前までに第2審で有罪が確定したら出馬できない状況だが、ルーラ氏が出馬しない場合は、マリーナ氏が23~23%の支持率で1位、ボルソナロ氏が18~19%でそれに続く。
 だが、ルーラ氏が出馬しない場合は出馬が予想されるシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)は、PT候補ゼロの場面では、ドリア氏やアウキミン氏とほぼ同じ、10%の支持率を得た。
 一方、PTがルーラ氏の代理としてフェルナンド・ハダジ前サンパウロ市長を擁立した場合、前市長の支持率は2~3%だったから、ルーラ氏の代わりとしては、かつてのルーラ政権閣僚でもある、連立党のシロ氏の方が好まれていることが伺える。
 なお、ボルソナロ氏は現在、キリスト教社会党(PSC)に所属しているが、新党・愛国党への移籍が有力視されている。だが同党はマリーナ氏のレデ同様、小規模政党で、連立がどうなるかが注目される。
 なお、2日付フォーリャ紙によると、ダッタフォーリャの調べで、国民の54%がルーラ氏の逮捕、89%がテメル大統領の下院での告発受け入れを望んでいることも明らかになった。だが、ルーラ氏は「逮捕されないだろう」と思っている人も66%いたという。