もう1年経てば本格的に大統領選挙なのだが、現時点では、汚職裁判が控えているルーラ氏が圧倒的で、それを追うのが極右のボルソナロ氏という、かなり極端な展開となっている。ただ、これはあくまでも1年前の予想に過ぎず、これからさき12カ月の間にいろんなドラマが起こってくることだろう。とりわけ、今は政界汚職に失望したと言ったところで、選挙が近づけばより現実的な考え方になり、今の時点では注目度の高くない候補が浮上してくることも十分考えられる。国内の政治状況を大げさに嘆くブラジル人は少なくないが、まだ選択肢が多い分、それが限られた国よりはだいぶマシなことは覚えておくべきでは。
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雨がほとんど降らず、極度な乾燥状態にあったサンパウロ州だが、9月末に滑り込むように降雨があったため、主要水系の降水量が一桁ミリ台で終わることは辛うじて避けられた。そうかと思えば10月は明けて早々に雨が振り続け、現時点ですでに先月の降水量を上回っている状態だ。2日も朝から強い雨が降るところが多く見られた。2014~15年は水不足に苦しめられた後だけに、降るときにはしっかり降ってほしいが、そうなると冠水や倒木も悩ましいか。
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1日のサッカー全国選手権で、サンパウロは本拠地モルンビでの対スポルチ戦を1―0でものにして、14位となり、2部降格圏をようやく脱出した。とはいえ、降格圏内最上位17位のアヴァイとの勝ち点の差はわずかに1点だから、まだまだ油断はできない。残りはまだ12試合あるが、勝てるうちにできるだけ勝っておきたいところ。