ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 「古い石のブロックが未整備」「渡ると揺れる」「下を覗くと落ちないか怖くなる」。これがサンパウロ市内の多くの高架橋を渡るときに思わず抱いてしまうイメージだ。作られてからかなりの時間が流れ、老朽化が心配されるものが多いからだが、3日付アゴラ紙によると、サンパウロ市内に185ある高架橋の内、4割に当たる73の高架橋は「保守に問題あり」と見られているという。その内、最もひどい15に関していえば、すでにドリア市政が入札で改築業者を選んで工事を行う準備を行っているとか。ひび割れや石のブロックの抜けたものも少なくないため、とにかく惨事が起こる前に市には諸々の方策を打っていただきたい。
     ◎
 昨日付本面でも報じたように、ダッタフォーリャによる大統領選アンケートで圧倒的な支持を受けていたルーラ氏。だが同氏は2日、リオで行われた講演会で、支援者に向かって「あの調査団体は嘘をついている。他の候補に1%ずつ、私の支持率から抜いて足しているんだ。だから本当は40%支持率があるはずなんだ」と怪気炎を飛ばしたという。会場にいる支持者はそれで盛り上がったであろうが、この饒舌ぶりが続くのは果たしていつまでやら。
     ◎
 1日にスペインのカタルーニャ地方で行われた国民投票で独立派が優勢になったことを受け、ブラジルでも南部3州の独立を求める人たちが勢いづいているという。現地紙によると、「南部こそわが国」という団体が、7日に州民に対するアンケートを行いたいと言い出しているという。まだ小規模なものだろうが、独立実現の日は来るか?