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《ブラジル》アエシオの処遇決定は最高裁全体審理か=上院は強硬投票を延期=報告官ファキンでトーンダウン=PSDB内では党首辞任の声も

エウニシオ・オリヴェイラ上院議長(Marcos Brandão/Senado Federal)
エウニシオ・オリヴェイラ上院議長(Marcos Brandão/Senado Federal)

 上院は3日、この日に行う予定だった、アエシオ・ネーヴェス上議(民主社会党・PSDB)に対する最高裁からの停職処分を受け入れるか否かの投票を、17日に延期することを決めた。最高裁では11日に改めて全体審理が行われ、同氏の処遇を決めることになっている。4日付現地紙が報じている。

 アエシオ上議は9月26日に開催された最高裁第1小法廷で、JBS社主のジョエズレイ・バチスタ氏から200万レアルの収賄を受けた容疑を問われ、逮捕こそ免れたものの、判事投票3対2で上議職の停職処分を受けた。
 これに対し、上院は当初、「現行犯逮捕されたわけでもないのに停職処分を課すとは」として憲法違反を主張し、最高裁の判断を拒否するよう動こうとしていた。今回はPSDBの政敵でもある労働者党(PT)議員も同調していたため、その方向性に向かうと思われていた。
 一方、最高裁は2日、11日に開催する大法廷でアエシオ氏の処遇を審理することを決め、その報告官をくじで決めた。同件の報告官は、5月にアエシオ氏に収賄疑惑が生じた際、7月まで続いた停職処分を下したエジソン・ファキン判事となった。
 これを不服としたアエシオ氏の弁護人が、報告官の見直しを求めたが、最高裁は3日にこの要請を却下した。ファキン判事は同日、アエシオ氏の弁護側が主張する、夜間外出の禁止やパスポート没収などを含む9月26日の処分の撤回を求める請求の却下も行った。
 3日には最高裁のカルメン・ルシア長官とエウニシオ・オリヴェイラ上院議長、ロドリゴ・マイア下院議長との3者会談も行われたが、司法と立法の関係の悪化を恐れた三者は「最高裁の判断を尊重する」という結論で話し合いを終えた。
 これらが重なり、当初、3日に投票を行い、最高裁の判断拒否という結論を出そうとしていた上院も一気にトーンダウン。同院では同日、「この日に投票を行うか」の投票を行ったが、50対21の圧倒的多数で投票延期も決定した。
 これにより、上院の投票は最速でも17日となり、アエシオ氏の処遇の決定は11日の最高裁審理に持ち越されることになった。最高裁が16日までに結論を出せなかった場合は、17日以降に上院に決定権が回ってくる。
 また、この流れを受けPSDB内では、党首停職中のアエシオ氏に対し、正式に党首を降りることを求める動きが強まって来ているという。

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