出発は10月16日、18日那覇着。
翌日、県知事及び県議会議長表敬訪問、その後琉球新報・沖縄タイムス・琉球放送を訪ね、その翌日西武オリオンホテル集合し県の指定する公式日程にはいる。
ロゴマーク
[趣旨] 海と太陽につちかわれた沖縄県の文化を象徴し、21世紀にむかって羽ばたく県民の情熱と友情、平和の心をあらわす。
マスコットマーク
[趣旨] 海邦国体を広く県内外に紹介し、親しみある大会にするため、海邦国体マスコットを制定。
海邦国体マスコットは、国指定の天然記念物であるヤンバルクイナをモデルとしたものであると説明されている。
こうした日本の国家的なスポーツ大会が初めて沖縄で催され、しかも県から招待とあってブラジルの県人会員には大きな関心を寄せたものと見られる。
従って、200名近い人々から申込みを受けた。
今大会は、陸上競技を初め30種目の正式競技があるがその中沖縄県人が得意とする空手道はブラジルをはじめ南米でも盛んに普及され、県人会の年中行事にも組まれていることから特別に空手道選手5名がオブザーバーとして参加した。
本大会の「テーマ」や「スローガン」で示す通り県民上げての国体だけに県内ほとんどの市町村にいずれかの競技会場が設営され、6日間の競技大会が各市町村でも展開された。
このスポーツの祭典に招待を受けた海外移住者にとってはこの競技見物以上に喜びと誇りを感じたものは25日の開会式への参列だった。
沖縄市比屋根の県総合運動公園陸上競技場に47都道府県から2万人近い選手団が詰めかけ、その入場・退場の行進隊列や整列隊形など寸分の違いもなく一致し実に見事なもの。
しかも入場行進の速度までちゃんとした規定があり、1分間で116歩歩幅65cmの規準で国体の選手団にとっては事前より予備訓練がなされているようである。
そして総て式典音楽が創作制定され、その演奏によって行進し演舞する集団演技などの足並みの一致、よくも訓練されたもので素晴らしく見事そのものであった。
初めて見る鼓笛隊による競技役員団の入場は32,000観衆の心をしっかりつかみ動かさなかった。
それもそのはずで、吹奏楽隊800人、合唱隊800人ファンファーレ60人、太鼓隊50人という一大楽隊楽器の圧倒的響きがそうさせたのであろう。