ブラジル全国自動車工業協会(Anfavea)は5日、今年9月のブラジル国内の自動車生産台数は、昨年9月と比べて39・1%も上昇したと発表した。
今年9月の乗用車、小型商用車、トラック、バスを合わせたブラジル国内の自動車生産台数は23万6994台で、昨年9月の17万304台を39・1%上回った。
今年1月から9月までの自動車生産台数の総計は198万6654台で、昨年同期の156万4485台と比べると、27%増えた。
輸出が引き続き、生産拡大を牽引している。9月はブラジル製の自動車が昨年同月比52%増の6万台輸出された。1~9月の累積輸出台数は56万6千台で、昨年同期比で55・7%増えた。この数は、過去最高だった2005年の54万7千台をも上回った。
国内の新車販売台数も回復を見せている。9月の乗用車、小型商用車、トラック、バスの販売台数の総計は、昨年同月比で24・5%上昇。1月からの総計も、昨年同期比で7・4%増えた。
Anfavea副会長のロジェリオ・ゴルファルビ氏は、「9月の新車販売台数が昨年同月比で大きく伸びたのは、昨年9月の実績がよくなかったためで、昨年同月比で大幅な上昇が続く事は考えにくい」と語った。
9月の自動車製造部門の直接雇用者数は、8月とほぼ同じ12万6280人だったが、昨年9月比では1・3%増えた。
9月のレイオフやワークシェアリングなどの雇用調整は、レイオフが2964人、ワークシェアリング2867人の合計5831人で、8月よりも若干減った。
7月は合計1万2198人が雇用調整の影響を受けていたことと比較すると改善といえる。
Anfaveaは年末時点での予想は変えておらず、昨年比では生産台数が25・2%、新車登録台数が7・3%、輸出台数が43%伸びると予想している。(5日付G1サイトより)