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サ・カタリーナで日本食指導=JICAボランティア清水さん

巻き寿司の作り方を指導する清水さん(左から2番目)

巻き寿司の作り方を指導する清水さん(右から2番目)

 JICAシニアボランティアの清水千鶴さん(64、群馬)は、8月8日から約1カ月半かけてサンタ・カタリーナ州内7カ所(フロリアノポリス、ジョインビーレ、ラージェス、サン・ジョアキン、イタジャイ、シャペコ、ラーモス)の日系団体で日本食講習会を行なった。
 清水さんは、過去にJICA短期専門家としてメキシコ・チアパス州で村落開発を務め、ボリビア、パラグアイの事業に携わった経験も持つ。来伯は2回目。
 清水さんは先月17日から5日間、滞在中最後の指導地となる同州フレイ・ロジェリオ市のラーモス移住地で日本食講習会を行った。
 講習会のため、事前に同移住地で開催されたさくら祭りを視察。同祭で提供されていた食べ物が焼きそば中心だったのを受けて、牛丼、巻き寿司、いちご大福、白玉団子など様々な料理の作り方を教えた。各会とも20人の受講者が集まり好評を博した。
 また、踊りグループのメンバーに浴衣と着物の着付けを指導。参加した非日系人の女性は「分かりやすく教えてもらった。後で自分でも練習すれば覚えられる」と感心した様子で話した。
 清水さんは、「来伯前は滞在中に時間を持て余すのではないかと心配したが、講習会と移動などであっという間に過ぎてしまった」とし、「各地区の受講生は皆さん熱心で積極的に質問などもあってやりがいがあった」と話した。
 また、調味料の品質が日本より劣ることや、鰹節、煮干等が入手困難ななか、「一切化学調味料を使わず、椎茸や昆布から出汁をとった自然の旨みスープでそばやすいとんを味わって頂いた」として、だしの魅力を伝えることに努めた。
 今後については、「参加者はラーメンや寿司の技術に関心が高く、細かい指導が必要」とする。また、「添加物のない美味しい手作り味噌を地元の大豆や米、麦を使って製造することを提案したい。私自身、手作り味噌経験も長いので、ブラジルでの製造指導も可能だ」と展望した。