県をあげて盛大かつ有意義な国民体育大会に特別に招待を受けた海外移住者は、35日ブラジルから188名、アルゼンチン80名、ボリビア20名、ペルー45名、メキシコ5名、北米60名、ハワイ68名にカナダ2名と7カ国から468名が大会場に集い特徴のある招待券を戴き、特別に仕切られた席について開会式を参観したのであった。
翌々日27日には県と各市町村長会など11団体の主催で海外移住者レセプションが催された。
こうした至れり尽くせりの歓迎振りに移住者たちは感激深く感謝の念を新たにしたのであった。
特に移住以来、初めて里帰りした高齢者や戦前移民の皆さんにとってはその感を深くしたことであろう。
さらに、31日には去った4月のオリオンビール創立30周年記念事業として、ハワイ・南米各国の花の国際交流事業が大々的に催され世話になった事、その返礼と云うことであろう歓迎会が特別に催された。
その折各種団体代表や学識経験者や芸能団等260名の大型交流団が来伯して人的交流にも寄与し移住者に喜びと誇りをあたえた素晴らしい事業で多大な成果が期待されている。
沖縄タイムス ブラジル特集
1990年7月16日
1990年8月23日より26日までの4日間、母県沖縄をかなめに世界のウチナーンチューのネットワーク構築を目的に世界のウチナーンチュー大会が開催される。
それに先がけて沖縄タイムス社では世界最大の日本人移住国ブラジルの現状を紹介する意味で宮城松成通信員の努力で県人会とタイアップして「ブラジル特集」が組まれた。
その一部を引用してブラジルに於ける県系人を紹介したい。
1987年7月30日
沖縄県高等学校選抜サッカーチーム来伯沖縄県サッカー協会会長前原信明並びに高江洲理事長一行21名が夏季休暇を利用して初めて来伯した。
サッカー王国といわれているブラジルの現地を視察見学し研修することを目的にして2週間サンパウロに滞在した。
その間、コリンチァスやサントスクラブなどを見学したり、サント・アンドレージュニアチームと親善試合したり、またサンパウロ市のカンポ施設に宿泊して練習するなど、見学・体験しその目的を果たすことが出来たものと思う。
それには知花重雄(二世)理事と国場ゆうそう理事(二世)が特別関心を持ってお世話してくれたことがその成果につながったと思う。