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リオ州=サッカー場での人種差別禁止法制定=サポーターが人種差別を行うと、チームに罰則

 リオ州のルイス・フェルナンド・ペゾン知事は、サッカー場でサポーターやチーム関係者が人種差別行為を行った場合にその人たちの所属チームを罰する州法(州条例)を裁可した。
 6日(金)に知事が署名した州法は、週明けの9日(月)にリオ州の官報に掲載された。
 同法では、人種差別行為を行った人物の特定など、事件を明らかにするために必要な措置をとらなかった(捜査当局に協力しなかった)場合も、そのチームが罰せられる。
 条文によると、違反したチームは警告または罰金刑を受ける。罰金の額は最低で155レアル、最大だと15万5千レアルにもなる。また、罰金額は違反の重大さや、違反したチームの経済力に応じて増減される。
 この法によって人種差別撲滅基金も創設され、徴収された罰金はこの基金に回される。罰金は人々への啓発活動や、人種差別との対峙のための資金に使われる。
 この法律は、州の官報掲載と同時に施行となるが、各チームには、法律を受け入れ、サポーターに周知活動をするために60日の猶予が与えられてもいる。
 この法律の提案者の一人、チアゴ・パンポーリャ、リオ州議兼、スポーツ余暇青年局長は、各チームや各チームの応援組織の代表者との会合を持とうとしている。(9日付アジェンシア・ブラジルサイトより)