9日午前、最高裁のジウマール・メンデス判事に対する抗議活動が行われたが、その方法論の特異さが話題を呼んだ。それは、この日に同判事が講演を行う予定だったサンパウロ市法律院(IDP)の建物に向け、大量のトマトを投げつけるといったもので、IDPの前の通りが真っ赤に染まった。メンデス判事はかねてから労働者党に厳しく、民主社会党の政治家に甘い判決や、ラヴァ・ジャット作戦で疑惑を持たれた政治家に有利な判断をすることが多いため、何かにつけ、攻撃対象になりやすかった。まだトマトで済むなら良いとは思うが、この赤が血の色に発展しないことを祈りたいところだ。
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7日、ミナス・ジェライス州テオーフィロ・オトニで、軍警が元夫婦を警察署に移送中に、元夫がライース・アンドラーデ・フォンセッカさん(30)の首をナイフで刺して殺害する事件が起きた。ライースさんは、この元夫が自宅のトイレに隠しカメラをつけて、彼女と8歳の息子の隠し撮りを行っていたのを発見し、この件を軍警に通報。通報を受けた軍警が間に入り、警察署で事情聴取を行うために、元夫婦2人をパトカーの後部座席に座らせたことで起きた悲劇だった。
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今日10日はサッカーのW杯南米予選の最終日だ。今回は南米予選の歴史上に残る大接戦で、未だにどの国が勝ち名乗りをあげるのかが見えない状態。既に出場の決まったセレソンはサンパウロ市でチリと戦うが、ブラジルが勝つとチリの出場はほぼ絶望的になる。同様の立場にあるアルゼンチンやコロンビア、ペルー、パラグアイの命運やいかに。
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