「サッカーの王様」ことペレが16日午前、自身の伝記映画『ペレ―伝説の誕生』の記者会見に体調不良を理由に欠席した。
この映画は、サッカー界の歴史的巨人であるペレの伝記ということもあり、世界的に注目されている。本当なら昨年公開されるはずだったが、1年ほど延期されていた。
それがようやく完成にこぎつけ、満を持しての記者会見のはずだったが、ペレはサンパウロ市内で行われた会見には参加できなかった。
その理由は、2012年からたびたび手術やリハビリを繰り返している腰の持病の調子が思わしくなかったためだ。
プロデューサーのジョー・フラガ氏は「腰を2度手術した影響がある。ただ良い日も悪い日もある」とし、重病説を否定した。
また、ペレの広報担当のジョゼ・フォルノス氏は、「彼なら大丈夫。今度の日曜の試合には出られないだけだよ」と、ジョークを言って、会見場を和ませる一幕もあった。
10月23日に77歳となるペレは、腰の他、尿管結石や前立腺の手術も受けるなど、下半身の状況がよくない。
今回の伝記映画は、ペレの幼少期から、1958年のW杯スウェーデン大会に18歳で出場し、ブラジルに初の世界一をもたらすまでを描いている。
映画は10月26日にブラジルで全国公開される。(16日付グローボエスポルテサイトより)