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当たるも八卦=「小池百合子都知事国政への展望」3=ソロカバ市 早川量通

 今日10月6日、この記事を書いています。本当に気が重く、ペンが進まない。今回のように日々でなく、刻一刻と政局、選挙の様子が千変万化するのは今回の衆議院選挙ほどないと思う。

 前回10月2日に記事を書いてから、十四日間に小池百合子都知事が党首の「希望の党」の急落は予想外である。「希望の党」の失落の最大原因は、小池百合子都知事の衆議院選出馬が無かったこと。民進党議員の「希望の党」入党希望者に対して、「排除」、「さらさらない」といった驕慢さを感じる。上から目線の言動。都民ファースト会派の音喜多駿、上田令子の両都議会議員の都民ファーストからの離党。

「希望の党」の立ち上げに当たり、適材適所の人材の選定の誤り。特に、スポークスマンの選考を周到にすべきだった。

 10月22日の投開票の結果が惨敗に帰した場合、小池百合子都知事は前原誠司に「希望の党」の党首を一時託し、東京都知事に専念すべきである。

 「希望の党」は、中道保守として自民党と日本の新憲法制定に協力し合い、将来は自民党からの政権の受け皿となるよう捲土重来、臥薪嘗胆すべきである。

 1について。二兎を追う者は一兎をも得ずの諺でないが、二足の草鞋を履いた結果、都民も国民も、無党派層の票が離れた。特に、都民の無党派層の票が得られず、前回私の書いた橋本徹を東京都知事に推挙する、させる話は無かったのが残念であり、小池百合子都知事と橋本徹との政治的密接な関係があったか無かったのかと思っている。

 特に、公示当日まで「希望の党」として総裁、総理候補のいないことが、「希望の党」として衆議院選挙に風が吹かなかった最大の要因である。

 2について。小池百合子都知事のこれまでの発言には、大きな問題となる失言がないことにニュースキャスターの経験があるからだと、また本人の政治家としての資質が高いせいかといつも感心してTVを観ていたが、この度の民進党から「希望の党」に議員の入党に当たり、「排除」するという、「さらさらない」と大変驕慢、傲慢な上から目線の言動は残念であり、マスメディア、TV、SNSの発達している現在、小池百合子都知事の言動は、何百万票と無党派層の票を失うことになった。

 3について。小池百合子都知事の側近中の側近である、野田数が都議会議員でもないのに、都民ファーストの会派を牛耳っていることに、私も少し違和感を感じていたが、音喜多駿と上田令子両都議の離党に到った主張、考え方は正論であり、私も支持する。

 このタイミングでも離党宣言は、小池百合子都知事にとって大変な痛手であるが、小池百合子都政の明日の肥やしとしてほしい。音喜多駿の将来性、人間性は私は小泉進次郎の弟のような感じで輝けとうきょうの会派を代表して都議会で舛添要一全都知事を追及する場面を、SNSで観ていたので、これから上田令子都議共々楽しみに注視したい。

 4について。「希望の党」の代行者として若狭勝さんをTVにスポークスマンとして出席させたのは、人選の間違いだった。検事をしたという職業柄、攻めは得意かもしれないが、防御の立場になると言い訳、言い抜け、とぼける、実と嘘の使い分けが下手であり、人間性の真面目さは伝わるが、TVの見栄えに乏しく、「希望の党」ののスポークスマンには向かなかった。

 最後に10月22日の投開票の結果を現時点で予測すると、自民290議席、公明党32議席、「希望の党」50議席、日本維新15議席、立憲民主43議席、共産15議席、社民1議席、日本のこころ0議席、諸派・無所属19議席、計465議席。

 5と6については、次回に記させていただきます。

(記載中の姓名の敬称は略しました)