【既報関連】リオ五輪招致に関する汚職疑惑で今月5日に逮捕され、無期限拘留状態にあったアルトゥール・ヌズマン元ブラジル五輪委(COB)会長が19日、連邦高等裁判所(STJ)が出した人身保護令によって、リオ市北部の刑務所から出所したと20日付現地紙各紙が報じた。
同氏には出所後も、再犯や証拠隠滅、逃亡の予防のため、パスポート提出、月に1度裁判所に出頭しての現状報告義務、許可なくリオ市から出ることの禁止、同じ容疑で告発されている他の5人との面会や通信の禁止、リオ五輪組織委やCOB関係の活動禁止と共に、関連の建物への出入り禁止などの措置が取られる。
ヌズマン氏は拘留中の18日に、セルジオ・カブラル元リオ州知事、企業家のアルツール・ソアレス氏、ヌズマン元会長の右腕でリオ五輪組織委幹部のレオナルド・グリネル氏、国際五輪委(IOC)理事のラミネ・ディアク氏と息子のパパ・マッサタ・ディアク氏ら5人と共に、リオ州の連邦検察から、贈賄、収賄、犯罪組織形成、資金洗浄、不法送金などの罪で起訴された。
連邦裁判所が19日に起訴状を受理したため、ヌズマン氏は出所から数時間後に、リオ五輪招致活動に関する汚職疑惑で正式に被告となった。