ブラジル中西部にあるゴイアス州の州都ゴイアニアで20日、14歳の生徒による銃乱射事件が起き、2人が死亡、4人が負傷した。20日付現地紙サイトが報じている。
事件が発生したのは、小学校から中学校(1~9年)までの私立校「コレジオ・ゴイアゼス」で、休憩時間に入った午前11時50分頃、8年生で14歳の少年が、カバンから銃を取り出し、発砲しはじめたという。
これにより、男子生徒2人が死亡。男子生徒1人と女子生徒3人は負傷し、病院で入院、加療中だが、機械呼吸を必要とするなど、重体の子供もいる。
少年が使用した銃は連発銃で、弾をこめなおそうとした隙に教職員や生徒たちが少年を取り押さえたために、これ以上の惨劇は避けられた。
調べによると、少年の両親は軍警で、親が自宅に置いていた銃をカバンに入れ、学校に持参したと見られている。
学友たちによると、少年は「無差別に銃を放ってきた」というが、理由は「普段、いじめや冷やかしにあっていたこと」への仕返しとみられている。死亡した少年の1人は実際に「デオドラント使わないから臭うぞ」とからかっていたという。
発砲した少年は「普段から悪魔に関する本を読んでいた」とも言われ、「いつか友人の誰かを殺す」と口走ってもいたという。少年は補導され、法医学研究所で身体検査を受けた後、警察で事情聴取を受けた。
テメル大統領や同州知事らは事件後、遺族や関係者を励ますメッセージを贈っている。
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