このところ、賞味期限が切れる直前の食材を粒上に加工したファリナータを公立学校の給食にも使うと発表した上、「貧しい人たちにはきちんと食事をする習慣がない」とも発言して物議を醸していたジョアン・ドリア・サンパウロ市市長。専門家や検察から非難や嫌疑を受け、19日にファリナータ使用は断念したようだが、その一方、アゴラ紙によると、サンパウロ市では、市立校に登録されていない低所得世帯の子供約20万8千人へのミルクの配給が遅れており、実施は来年からになるという。このところ、来年の大統領選を見据えて州外や国外でのキャンペーンも行っている同市長だが、自分が統治管轄すべき子供たちの食事に関する政策がこれでは、足元を掬われかねない。
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サンパウロ市サンミゲル・パウリスタで20日、12日に遺体で発見された3歳の少女2人を殺害した容疑者が逮捕された、犯人は、18日付本紙でも報じた、近隣住民からリンチを受けていた2人の男性で、1人は犯罪を自供した。1人は少女の1人とその母親の知人で、もう1人は強姦の犯罪歴を持っていた。放置車の中から腐乱死体で発見されたアドリエリちゃんとベアトリスちゃんの身元はDNA鑑定で確認され、20日に埋葬された。
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10月も暑い日が続き、なかなか恵みの雨とはいかないサンパウロ州だが、ブラジル南部に暴風雨ももたらした寒冷前線は20日から接近しており、週末は夕立が降りやすくなった上、週明けには最高気温が20度台前半になるという。ただ、水系を潤すような長い雨ではなさそうだ。9月の雨量も少なかったので、そろそろ本格的に降ってほしい。
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