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ゴイアス州=シャッパーダの火災に空軍機=週末までにコントロール?

上空から見た火災が起きた公園(Valter Campanato/Agência Brasil)

上空から見た火災が起きた公園(Valter Campanato/Agência Brasil)

)消火作業に当たるヴァウデシ・ダ・シウヴァ氏(Valter Campanato/ Agência Brasil)

)消火作業に当たるヴァウデシ・ダ・シウヴァ氏(Valter Campanato/ Agência Brasil)

 【既報関連】ゴイアス州北西部のシャッパーダ・ドス・ヴェアデイロス国立公園で17日に発生した火災は、今も鎮火出来ておらず、26日昼頃の報道では24万ヘクタールある公園の26%にあたる6万4千ヘクタールを焼失したが、週末までにコントロールできる見込みが出てきた。

 生物の多様性保全のためのシコ・メンデス研究所(ICMBio)の火災予防・対策班のコーディネーター、クリスチアン・ベルリンク氏が25日に、現地を視察しに来たマルセロ・クルス環境相と、ラウル・ジュングマン国防相に語ったところによると、鎮火したと思った所であっても、熱が残っている内に風が吹いたりすると再発火するため、完全に鎮火できる時期を予想するのは難しいとしつつ、「週末までにはコントロール出来るだろう」との見通しを示した。

 だが、それと同時に、「この場合のコントロールは、完全鎮火は意味しない」事も明らかにし、「再発火しないため、鎮火後の措置が不可欠だ」と語った。

 また、完全に鎮火した後も、消失した森林の回復や、動物への対応などのための資金が必要である事も強調した。

 24日からは空軍機による放水も始まり、1回につき、最大で1万2千リットルの水が高さ45メートルの所から投じられる。25日の場合は、4回の出動で5万リットルが投下された。どこにどの方向からどの位の水を撒くかは毎日変わり、放水する場所により、出動回数が変わるという。

 消火活動に当たっている人々は、半数以上がボランティアで、地域住民や訪問者、他州の専門からが活動を支援してくれているという。

 今回の火災は、同公園で起きた2010年の大火を上回り、同公園では最大規模の火災となっている。消防士らは12時間交代で消火活動を行っており、火災が最も激しかった時には、24時間連続で作業にあたった人もいたという。

 同公園で10年間勤務し、2007年と2010年の火災の消火作業にも携わったというヴァウデシ・ダ・シウヴァ・カウヴァーリョ氏は、今回の火災は、旱魃と風などが重なっているために再発火も多く、前回、前々回より消火が困難だという。

 ICMBioの関係者によると、火災は複数の異なった箇所から発生しており、誰かが意図的に火をつけた可能性が強いという。(25、26日付アジェンシア・ブラジルなどより)