ブラジル中銀の通貨政策委員会(Copom)は25日、経済基本金利(Selic)を0・75%ポイント(%P)切り下げ、年7・50%と決めたと26日付現地紙が報じた。
昨年10月以来、9回連続での切り下げとなったが、今年4月から4回連続での1%P切り下げは止まり、切り下げ幅は0・75%Pとなった。7・50%は2013年4月以来の低い数値だ。
「0・75%P切り下げ」は、大方の経済関係者が予想していた。関係者の間では、今年最後となる12月5、6日のCopomで0・50%Pの切り下げが行われ、Selicが年利7・00%に落ち着くと見られているが、その後にさらに下がる可能性は低いとの見方が一般的だ。
サンタンデール銀行のエコノミスト、ルシアーノ・ソビラル氏は、7%からの更なる切り下げについては、インフレ率などの動向次第とし、どこまで切り下げられるかという見通しに触れるのを避けた。
Copom側は、景気回復が期待通り進み、インフレ率や、各種の改革に関連する政策審議の進捗状況などの経済上のリスクといった変動的な要因が安定してくれば、Selicの下げ幅も緩やかにしていく意向だ。
Selicが年14・25%だった昨年10月の各行の平均クレジット利率は年45・05%、月3・06%だったが、Selicが6・75%Pも下がり、年7・5%となった今も、各行の平均クレジット利率は年43・9%、月3%になったに過ぎない。
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