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リオ市北部=警察の死亡事件相次ぐ=今年に入ってリオ州では112人目

 リオ州軍警第3大隊指揮官のルイス・グスターヴォ・リマ・テイシェイラ大佐(48)が、26日の朝、リオ市北部のメイエル街で撃たれて死亡したと、27日付現地紙各紙が報じた。

 同大佐は非番だったが、所用を済ませ、自身が指揮官を務める大隊のある地域を車で走行中に強盗に襲われ、胸などに弾丸2発を受けた。運転手を務めていた別の軍警も脚に被弾したが、命に別状はない。大佐は病院に運ばれたが、助からなかった。大佐の乗っていた車は少なくとも19発の銃弾を受けていた。

 大佐らを襲った強盗たちがリンス複合地区に向かって逃げたため、警察は同日、同地区を捜索したが、容疑者は逮捕できず、軍の応援を求めた。

 リオ市警は27日朝、14件の逮捕令状と共に、300人の警官を動員して捜索を開始した。

 同日昼までに9人の容疑者が逮捕された。26日は停車中の車を次々に狙う強盗事件も起きており、殺人課は、亡くなった大佐は狙って待ち伏せされたわけではないと見ている。同大佐の葬儀は27日午後行われた。

 また、26日は、リオ市北部グアダルーペ区のショッピングセンター・ジャルジン・グアラルーペで銃撃戦が起き、第41大隊所属のジャウマ・ヴェリッシモ・ペケーノ伍長(48)が亡くなった。同伍長は非番だったが、同ショッピングセンターの宝石店を強盗が襲おうとしていた現場に遭遇し、強盗と撃ちあいになって命を落とした。

 26日に軍警2人が命を落としたことで、今年に入ってからのリオ州軍警の死者の数は112人になった。