地域別にみると、在住者数の多さに比例してブラジル、ペルー、ハワイ・・・・の順となっている。
特に、ブラジルの788人、ペルーの471人については、両国の最近の政治、経済状況からすると当初予想をはるかに上回る参加者数となっている。
ヨーロッパの諸地域については、県人会組織の未整備、広報周知法の不足もあって民間大使のみの参加が目立つ。
沖縄と世界の懸け橋に
19カ国から2300余人が古里に集う「沖縄・人・その広がりを求めて」をテーマにした世界のウチナーンチュ大会が、8月23日から26日までの4日間、19カ国37地域から海外在移住者のウチナーンチュ2,391人が参加し、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを主会場に開かれた。
同大会は、国内でも有数の移民県である沖縄が、移住者、特に一世移住者の苦労に報いること、太平洋戦争で焦土と化した沖縄の復興のために寄せられた移住者からの物心両面にわたる援助に感謝すること、そして国際交流の推進のため、海外に在住する27万人のウチナーンチュと母県沖縄とのネットワークを作ること、を目的に掲げて開幕した。
8月22日の那覇市の国際通りでの華やか前夜祭パレードを皮切りに、「万国津梁の鐘」打鳴式、移住国と沖縄との交流の懸け橋となる民間大使100人の認証式、そして「沖縄芸能交流祭」「空手道・古武道世界交流祭」、「ワールド・ウチナーンチュ・ジュニア・サミット」など、沖縄独自の発想による多彩なイベントが繰り広げられ、総入場者は予想をはるかに上まわる47万人(主催者発表)を数え、海を越えてウチナーンチュの心はひとつとなった。
また各市町村でも歓迎会や交流会が展開され、彼らは古里の芸能や人情にもふれ、ルーツとの心の絆を強めた。
「ワールド・ウチナーンチュ・ジュニア・サミット」
21世紀への懸け橋、若きウチナーンチュのヒューマン・ネットワークづくりを目指す、ワールド・ウチナーンチュ・ジュニア・サミットが8月25日沖縄のコンベンションセンター会議棟で開かれた。
同サミットには海外12カ国、30人のウチナーンチュ・ジュニアが参加し、各国語でのスピーチで幅広い国際交流の推進を訴えた。
また、ペルーやメキシコの民族舞踊や、沖縄の歌や踊りなどが披露され、楽しいひと時をすごした。
ふるさと創生事業訪日団 ― 1990年11月
ふるさと創生事業とは、竹下登総理大臣が提唱した事業で、去った大戦で敗北した日本は国民の一致協力で短期間の中に世界の経済大国に発展した。