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《ブラジル》基礎食料品セット=11都市で価格が下落=最も高いのはポルト・アレグレ、低いのはサルバドール

10月は約半数の都市で、ブラジル人家庭に欠かせない基礎的食品が値下がりした。(参考画像・Arquivo/Agência Brasil)

10月は約半数の都市で、ブラジル人家庭に欠かせない基礎的食品が値下がりした。(参考画像・Arquivo/Agência Brasil)

 ブラジルでは、生活基本物資の価格の変動を見るため、「セスタ・バジカ」と呼ばれる基礎食料品セットの価格を定期的にチェックする。

 労組間社会経済調査・統計所(Dieese)の調査によると、9月から10月にかけてのセスタ・バジカの価格は、調査対象の21都市中、11都市で下がった。

 8月から9月にかけては20都市で下がっていたため、10月は、9月と比較すると、若干のインフレ傾向といえる。

 価格の落ち込みが大きかったのは、ゴイアニア市(マイナス2・79%)、マセイオー市(マイナス2・52%)、マナウス市(マイナス1・77%)だった。

 逆に上昇幅が大きかったのは、クイアバー市(3・49%)、クリチーバ市(3・08%)、カンポ・グランデ市(2・67%)、などだった。

 セスタ・バジカの価格がもっとも高かったのは、ポルト・アレグレ市(446・87レアル)で、以下、サンパウロ市(428・13レアル)、リオデジャネイロ市(421・05)と続いている。

 一方、価格が低かったのは、サルバドール市(318・31レアル)、ナタール市(325・09レアル)、レシーフェ市(325・96レアル)だった。

 昨年11月から今年の10月にかけての12カ月間の累計では、全ての都市で価格減少が起こった。

 一番下げ幅が大きかったのはクリチーバ市(マイナス16・10%)で、ポルト・アレグレ市(マイナス6・53%)がそれに続いた。

 今年1月から10月にかけての累積でも、全ての都市で価格が下落している。下げ幅はマナウス市(マイナス11・62%)、マセイオー市(マイナス11・57%)、クイアバー市(マイナス10・91%)、ベレン市(マイナス10・64%)、サルバドール市(マイナス10・37%)の順に大きかった。

 4人家族を一人で養うために必要な最低限の賃金は月額3754・16レアルで、現在設定されている法定最低賃金、月額937レアルの4・01倍(4・01最賃)との結果も出た。

 9月の必要最低賃金は3668・55レアル(3・92最賃)だったから、ここでもインフレ傾向がうかがわれるが、昨年10月の必要最低賃金の4016・27レアルよりは低下した。昨年は法定最低賃金が月額880レアルだったので、その4・56倍(4・56最賃)必要だった。

 過去1年で価格が低下した製品は、牛乳、豆、砂糖、米などだ。

 中部や南部では、牛肉とジャガイモの値上がりが目だった。(1日付サイト、アジェンシア・ブラジルより)