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《ブラジル》ゴイアス州の国立公園再開=週末の雨が消火を助ける

 ゴイアス州北西部にあるシャッパーダ・ドス・ヴェアデイロス国立公園で17日に発生した火災は、10月最後の週末の雨に助けられ、10月31日に完全に鎮火。11月1日からは一般客の訪問も再開された。

 同公園での火災は10月10日に始まり、この時は一旦鎮火した。

 しかし、17日に再度発生した火災は、10日からの火災で焼失した地域も再び襲った上、公園の28%にあたる6万6千ヘクタールを焼き尽くした。

 同公園の管理を担当する、生物の多様性保全のためのシコ・メンデス研究所(ICMBio)に所属する消防隊や近隣の自治体派遣の消防隊、各種団体職員、ボランティアによる消火活動と、週末の雨に助けられ、10月29日にはほぼ鎮火。雨が届かなかった地域では10月30日も煙が見られたところがあったようだが、火の手が上がるには至らなかった。

 ICMBioが最終的に火災終息と宣言したのは10月31日で、1日からは観光客の訪問も再開した。

 再開初日の観光客は51日で、通常の水曜日より少なかったが、2日以降は通常またはそれ以上の観光客が訪れると見られている。

 ICMBioが10月30日に発表したところによると、シャッパーダの国立公園は2015年に5万6600人の観光客を受け入れた。公園訪問による直接的な経済効果は330万レアルで、135人の雇用も生んでいる。また、国内外の観光客が同年に同公園周辺の地域にもたらした経済効果は400万レアルともされている。

 10月31日の火災終息宣言により、ICMBioの活動は、死んだ動物の死体回収や、怪我をした動物の保護などに集中する事になる。連邦警察は本格的に、火災発生の原因の調査を始める意向だ。(10月30、31日付アジェンシア・ブラジル、11月1日付イエトエ誌サイトなどより)