トルクアト・ジャルジン法相が10月31日に、「リオ州知事も州保安局も州軍警を制御できていない」「リオ州軍警人事に、州議員と犯罪集団の意向が働いているのは周知の事実」「軍警大隊の指揮官は犯罪集団の仲間」などと発言し、大反響を巻き起こしていると、1日付現地各紙・サイトが報じた。
同法相の言葉は、ネットメディア、UOLのブログ記者、ジョジアス・デ・ソウザ氏とのインタビューで発せられた。
リオ州のルイス・ペゾン知事は、「州も警察も犯罪集団と裏取引などしていない。リオ州軍警指揮官のウォルネイ・ジアス大佐は完全なるプロ」と書面で反論した上、法相は同州の治安に関する件で一度も知事と会談していないとした。同知事はさらに、大隊指揮官や警部の人事は技術的なことで、州議員の意向など働いていないとした。
また、同州保安局長のロベルト・サー氏も、法相の言葉に「強い憤り」を感じるとした上、「保安局長は完全に独立した権限を持っており、政治介入など受けていない」と書面で発表した。
しかし、トルクアト法相は翌1日、「治安悪化の著しいリオのスラム街、ロッシーニャは狭い地区で、治安維持警察部隊(UPP)もいるのに、電気や有料TV、ガスボンベや薬物の闇稼業の売上は1週間で1千万レアルとの情報を得ている。当局が何も知らないはずはない。どこかで何かが非公式に『めこぼし』されているんだ」、「ペゾン知事が私とはリオの治安に関して話したこともないと言っているって? 私の方が、記憶力が良いようだな」、「私の発言は内密の情報に裏付けられている。間違っていると言うなら証明して欲しい」と、さらに踏み込んだ発言を行った。