サンパウロ市西部のモルンビーで、1日と2日と連続して、住民らが銃声を聞いた後に、路上で乗用車が炎上、消火後にトランクから焼死体が発見されるという事件が起きたと3日付現地紙が報じた。
1日の事件は午前4時40分頃、2日の事件は午前4時頃起きた。
1日の事件の現場は、ファゼンダ・モルンビーのリベイロ・リスボア街で、炎上したのはルノーの白いロガンだった。
銃声が聞こえたという近隣住民からの通報を受けて駆け付けた警察は、乗用車が炎上しているのを見て消防に通報。消火作業が終了した時点で、現場を確認した警察は、乗用車の周りに大量の薬きょうが落ちている事とトランクの中に手錠を掛けられた焼死体がある事に気が付いた。
2日の事件の現場は、1日の現場から1キロ足らずのヴィラ・トラモンタノのレオノル・クアドロス街で、現場に駆け付けた警察は、通報を受けた消防が乗用車の火を消し止めた後、車の周りの薬きょうとトランクの中の焼死体を発見した。
2日の事件に関しては防犯カメラの映像もあるため、警察が確認したところ、炎上した乗用車が現場に乗りつけられるのと前後して、バイク3台に分乗した男達が現れ、トランクを開けると、トランクに向かって一斉射撃を加えた。事件に関与した男達は少なくとも6人おり、車に火をつけた後、バイクで逃走した。
同地域では、6月19日の午前2時30分頃にも、1日の現場にほど近い、コレジオ・ピオ12世街で、フォードのフィエスタが炎上しているのが見つかり、消防が消し止めた後に、薬きょうと焼死体が見つかるという事件が起きている。
3件の事件の犠牲者はまだ身元が確認されておらず、各々の事件の関連性も明らかになっていないが、現場付近は夜間の人通りが少ないため、犯罪組織がライバルや組織に従わない構成員などを処刑するのに利用した可能性がある。
モルンビー地区はこのところ、小銃などの重火器を用いた強盗なども多発し、警察が警備の強化を約束したばかりだ。
今回の事件で発見された死体は法医学研究所に送られ、死因や身元の確認作業が行われる。
タグ:サンパウロ