6日午後、サンパウロ市内のCPTMの駅構内で、3カ月になる赤ちゃんを置きざりにしようとした男性が逮捕される事件が起こった。7日付現地紙が報じている。
逮捕されたのは配管工のナイウトン・デ・ジェズス・アゼヴェド容疑者(35)で、同容疑者はこの日の午後1時50分頃、サンパウロ市セントロのCPTMブラス駅の構内にある柱のそばに、生後3カ月の女児を置き去りにして逃げようとした。
だが、その様子を見ていた通行人がすぐに呼びとめ、構内の警備などを担当するメトロポリタン警察に通報。ナイウトン容疑者は警官に「自分の子ではない」と主張したが、ズボンのポケットから出生届が出てきて、同容疑者の子であることが発覚した。
調べによると、ナイウトン容疑者は既婚者で子どもが3人いるが、今回の赤ちゃんは婚外子だ。その子の母親も警察に呼び出され、ナイウトン容疑者と共にバラ・フンダのメトロポリタン警察に連行されたが、彼女自身が養育できる状況ではなかったために、同容疑者に育ててもらうべく子どもを預けたとの供述後、釈放された。
ナイウトン同容疑者は取り調べ後、ボン・レチロのサンパウロ市第2区警察署に連行された。サンパウロ州地裁は7日に同容疑者の拘束延長の通達を行っている。
赤ちゃんは身体検査後に児童相談所に保護された。今後は所定の手続きを経て、養子に出されるもよう。