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本日から掲載開始=回想―渡満、終戦、そして引き揚げ

 浜田米伊さん(よねい、87、高知県出身)=サンパウロ市リオ・ピケーノ在住=が書いた自分史『渡満、終戦、そして引き揚げ』を本日から掲載する。
 浜田さんは1929(昭和4)年12月18日生まれ。1940(昭和15)年11月22日、11歳のとき満州開拓団として家族で満州へ渡った。危険な目に遭いながら戦中を満州で過ごし、終戦の翌年、日本へ引き揚げた。
 1949(昭和24)年に兄嫁の弟と結婚。1956(昭和31)年2月17日サントス港着のアメリカ丸で、一家で渡伯した。
 最初はパラナ州サンジョルジェのコーヒーコロノとして入植。1962年には独立農となるが、1975年に夫を亡くし、その年の大霜害によりコーヒーの木が全滅…。1977年に出聖して以来、現在まで住む。
 浜田さんは「とにかくこんなに自分のことを書くのは初めての事で、うまく表現できず、何度も書いたり消したりを繰り返しました。でもこの文章では、物事を大げさに書いたり、付け足したりしたところは一箇所もありません」と述べた。