ブラジル全国自動車工業協会(Anfavea)は8日、10月のブラジルの自動車生産台数が昨年同月比42・2%増の24万9900台を記録したと発表した。今年に入ってからの生産台数は223万7千台で、昨年同期比で28・5%多い。
最も大きな生産拡大を示したのは乗用車と小型商用車で、10月は昨年同月比41・8%増の計24万163台を生産した。今年に入ってからの乗用車と小型商用車の生産台数は、合計で215万1千台となった。
「総重量3500キロ以上、または運転手を含めて9人以上の座席を持つ車両」と定義される大型車の内、トラックは、10月に8241台生産された。これは前年比77・8%の上昇だ。今年1~10月の累積生産台数は6万7285台で、昨年同期比31・9%増えた。
10月のバスの生産は1528台で、昨年同月より7・6%減少した。しかしながら、1~10月の総計では1万7683台で、前年同期比9・6%増だった。
販売台数も上昇した。10月の各自動車会社の販売台数の総計は20万2900台で、昨年同月比27・6%増だった。1~10月の総計は182万2千台で、昨年同期比9・3%の増加だ。
車の種類別に見ると、乗用車と小型商用車は、合わせて19万6942台売れ、昨年同月比で27・1%増だった。
大型車の中ではトラック販売が順調で、10月は、昨年同月比46%増の5029台が売れた。1~10月のトラック販売台数は計4万393台で、前年同期比より4・5%減った。
生産台数の上昇に伴い、自動車各社は雇用も復活させている。自動車業界では、10月だけで432人分の雇用が発生しており、直近12カ月間の雇用創出は3084人分で、自動車業界の就労者数は12万6762人に増えた。この数字は昨年の10月より2・5%多い。
10月の自動車、農業用機械の輸出高は14億6千万ドルで、昨年比52・9%増だ。1~10月の総計は131億1900万ドルで、昨年同期より51・6%増えた。
乗用車、小型商用車、トラック、バスを合わせた10月の輸出台数は6万1554台で、昨年比66・6%増加した。1~10月の総輸出台数は62万7820台で、昨年比56・7%増だ。
Anfaveaのアントニオ・メガーレ会長は、今年の結果は記録的なものになるとし、特に輸出は、12月までに、昨年比43・3%増となる総計74万5千台を記録するのではないかとの見通しを示した。(9日付エスタード紙より)