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ブラジル人女性が米国市会議員に=25年前にゴイアス州から渡米

 7日、米国マサチューセッツ州で行われた州内の市の市会議員選挙で、ブラジル出身の女性が当選を果たした。9日付現地紙が報じている。
 当選したのはマルガレッチ・シェパードさん(59)で、州都ボストンから36キロ離れた人口6万8千人のフラミンガム市の市会議員に当選した。
 マルガレッチさんはゴイアス州出身で、25年前にマサチューセッツ州に旅行ビザで渡航し、他のブラジル人女性同様、清掃婦(faxineira)として働き、生計を立てていた。マルガレッチさんは米国人男性と結婚するまでの約1年間を不法滞在者として過ごしたが、現在は2人の子どもと3人の孫に恵まれている。また、小規模な清掃会社を設立し、その社長として、活躍している。
 フラミンガムは人口の20%にあたる1万5千人がブラジル移民という、米国でも屈指のブラジル移民街だ。マルガレッチさんは5年前から「ブラジル女性の会」に加盟して政治活動をはじめ、書類を持たない移民でも自動車免許がとれるよう求める運動などを行ってきた。
 マルガレッチさんは民主党から出馬。同国のトランプ政権が掲げる移民排除政策に、移民の立場から強く反対している。