ブラジルの国民的人気漫画家『モニカ』の作者マウリシオ・デ・ソウザ氏(81)を招いた「感謝の集い」が、先月9日、日系ブラジル人が多く居住する滋賀県湖南市のサンヒルズ申西で行われた。
日系人妻を持ち、同市内日枝中学校で外国籍生徒教育に精力的に励んできた青木義道教諭の存在を知り、同市内の教育現場に昨年来から著書や学習用スタンプを寄贈するなど支援してきた同氏。
マウリシオ氏の姿を一目見ようと各地から日系ブラジル人ら700人が集まり、会場は熱気に包まれた。同氏からのこれまでの支援に感謝を込めて、同中学校生徒による太鼓演奏や、地域交流を目的とした日系人市民グループ『カリーニョ』によるサンバ演奏も行われた。
一方、同氏は漫画の登場人物が生まれた背景等について説明したほか、それらの絵を描いて出来上がる様子をスクリーンに映し出す一幕も。最後に日本で暮らすブラジル人子弟に激励の言葉をかけると、日枝中学校の生徒らは感激した様子で謝意を滲ませ、和やかな雰囲気のなか閉幕となった。
大耳・小耳/
今回、マウリシオ氏の来日に合わせ、マウリシオソウザプロダクションでは、社会事業として日本の学校に通うブラジル人師弟と保護者のために日本の小学校を紹介する絵本も製作。小学校に通うモニカと4人のキャラクターを通して、学校の1日の流れや日本の風習などが描かれている(ポ語のみ)。初版200部が印刷され、既に在日ブラジル人学校子弟へ500部を配布。今後も日本の小学校に入学・通学する子どもたちに配布予定。絵本に関する問合せは(ayamspjapan@gmail.com)まで。