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フェリペ・マッサ=「ブラジルには住みたくない」 最後のブラジルGPでの不祥事に怒る

 12日に現役最後のブラジルGPを終えた、現時点で最後のブラジル人F1ドライバー、フェリペ・マッサが、10日に同GPに参加していた整備士の強盗被害に失望の思いを語った。

 事件が起こったのは10日夜8時ごろ、ドイツのメルセデス社の整備士隊を乗せたバンが、インテルラゴス・サーキットから一般道に出ていたところ、フォルクス・ワーゲンに乗った強盗に追いつかれ、銃で脅され、現金やカバン、時計、携帯電話、旅券などを盗まれた。強盗たちは整備士たちを脅すために銃も発砲したが、幸い、怪我人は出なかった。

 この一報を聞いたマッサは「何とはずかしい」と怒りをあらわにし、「僕だっていつもそうだ。ブラジルにいるときは、ブラジルGPのあるときだけじゃなく、いつも、特別警備の状態で車を運転しなくちゃいけないんだ」と事件を嘆いた。

 さらにマッサは「僕はブラジルを愛している。でも、今はまだ戻りたくない。モナコに住んでいる息子を危険な目にあわせたくないんでね。もっと安全な国になるまではね」と語った。

 この事件は、今年のF1の年間王者に輝いたルイス・ハミルトンにもツイートされ、世界中が知ることにもなってしまった。ハミルトンは、「ここに来るたび、毎年何か起きるんだ。F1界はなんとかしないと。言い訳はできないぞ」とまで書き記した。

 マッサも「ブラジルでのF1産業の将来は心配していないけど、運営はちゃんとしないとね」と語っている。

 なお、マッサは最後のブラジルGPを7位で終えている。(11日付フォーリャ紙サイトより)