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東西南北

 本頁でも報じた元リオ州知事のセルジオ・カブラル被告は、この1年で最も報じられることの多かった政治家の一人だ。ルーラ政権末期のブラジルの好景気は、日本のバブル経済時代に喩えられることが多いが、今となっては、同氏の存在は、資金洗浄で共犯して逮捕されたかつての世界長者番付上位の大富豪、エイケ・バチスタ氏と共に、あの時代の悪い象徴となっている観も否めない。それにしても、これまでに判明した分だけで3億8600万レアルの収賄とは。あのネイマールがサッカー史上最高額でPSGに移籍した際の金額が、3億7700万レアル。その栄華の大きさは、この例からも明らかだろう。
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 ベベットにロマーリオと言えば、94年のサッカーW杯優勝の際のWアタッカーだが、この2人が今度はリオ政界でタッグを組むのでは、との声があがっている。それは、ベベットがロマーリオの所属する新党ポデーモスに移籍するためだ。上院議員まで上りつめたロマーリオは、来年の選挙でリオ州知事への出馬が有力視されていて、州議員2期目のベベットには上院選出馬の噂が。政界でも何か組むことがあれば、世界のサッカー史でも異例では。
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 明日から3連休のサンパウロ市だが、来年2018年のサンパウロ市は最大の連休年になると言われている。それは、国、もしくは市の祝日が月曜、もしくは金曜にあたるために3連休となるタイミングが5回もあるためだ。とりわけ、9月以降は3カ月連続でそれが起こる。今のうちに貯金しておいて、これらの3連休をフル活用するのも一つの手だ。