サンパウロ人文科学研究所顧問、脇坂勝則さんが15日午前11時半、サンパウロ市のシリオ・リバネース病院で亡くなった。
数カ月前に自宅で転倒して頭を強打、入院加療して好転したが、院内感染によって症状が悪化していた。享年94。
葬儀は15日午後3時からイタペセリッカ・ダ・セーラ墓地の火葬場で行なわれた。関係者によれば初七日はやらず、四十九日法要は未定。
脇坂さんは広島県で1923年に生まれた。1927年に両親に連れられて渡伯。サンパウロ州立総合大学哲学科中退。コチア産業組合中央会に勤務、その後ブラジル・サクラ・フィルムへ。
その間、サンパウロ人文科学研究所を創立時から長年支え、1996年から99年までは理事長も勤めた。現在は同研究所顧問。