《ブラジル》10月の正規雇用7万人超増加=改正労働法で更なる増加も

ブラジル労働省が20日に発表した、全就労・失業者台帳(Caged)のデータによると、ブラジルでは10月に7万6600人分の正規雇用が生まれた。
正規雇用は4月から7カ月連続で増えており、今年の累計でも30万2200人分の雇用創出となったが、若年層限定の失業率は約30%と、世界でも屈指の高さである現状を、21日付現地紙が報じた。
10月の雇用創出数は、13年10月に9万4893人の正規雇用増を記録して以来、4年ぶりとなる、大幅な増加を記録した。部門別では、商業が3万7300人、加工業が3万3200人、サービス業が1万5900人の正規雇用増をみたが、建設業では4800人減少した。
経済情報分析会社、MBアソシアード社の主席エコノミスト、セルジオ・ヴァーレ氏は、「各社はクリスマス商戦の需要予測に驚き、11月に改正労働法が施行されるのを待たず、従業員の確保に走った」とし、11月も正規雇用は6万人分増加するという予想を立てた。
一方、経済調査院(Fipe)調査員のエドゥアルド・ジルヴェルスタジン氏は、「危機からは脱したが、まだ労働市場は健全化されたとは言い難い」と語った。
今年10月までの総計では、正規雇用は30万2189人増加した。しかし、12月は例年、平均50万人分のマイナスが見込まれるため、今年の総計では、正規雇用は減少となると同氏は見ている。
10月単月度で減少を記録した部門には、農牧畜業(3600人減)も含まれるが、今年の総計で見ると、農牧畜業は10万5100人分、正規雇用を増やしている。建設業では、今年10月までに3万500人分の雇用が失われた。
ロナウド・ノゲイラ労働相は、建設業の雇用回復は来年上半期までに起こるだろうとしている。連邦政府は、改正労働法が今月11日に施行されたことで、11、12月も労働市場の好調は続くと見ている。ノゲイラ労相は、雇用者側に便利な断続的(INTERMITENTE)労働契約などの条項により、18、19年にかけて200万人分の正規雇用が増えるだろうとしている。
若い世代の高い失業率変わらず
国際労働機関(ILO)は20日、ブラジルでは今年末、15~24歳の人口の失業率が、1991年の地域別統計開始以来、最高の29・9%に達し、世界190カ国の平均値、13・1%の2倍以上となる見込みだとするデータを発表した。
ブラジルの若年世代の失業率は、2003年にも26・1%を記録したが、景気回復と共に減少し、14年には16・1%まで下がった。しかし、不況で再び上昇に転じ、昨年は27・1%に達した。今年末の予測は29・9%だ。