美術愛好会のオーロラ・グループが、サンパウロ市内のホテルで展覧会を開催した。11~13日の3日間に渡って開催され、約100人が来場し日系芸術家らの作品を楽しんだ。
展示場には25点の絵画や版画、彫刻作品などが飾られた。生け花草月流の田草川イルダ師範は今回初めてステンレス製の彫刻作品を制作した。水が張られたステンレスの四角い容器に蛇のような生き物の彫刻が立てられ、反対側の隅に生けられた百合の花と調和している。
同グループを教える芸術家、豊田豊さんの東京芸大での後輩にあたる栁澤智洋さん(42、長野)は会場を見回し、「最初は農業のために移民した日本人が芸術分野でも功績を残し、後輩を育てていることは非常に頭が下がる思い」と同グループの活動について語った。