22日、夫婦で元リオ州知事をつとめたアントニー&ロジーニャのガロチーニョ夫妻が収賄容疑などで逮捕された。22日付現地紙サイトが報じている。
主な罪状は、2人のいずれかが出馬した10、12、14、16年の4回の選挙キャンペーンにまつわる収賄容疑だ。
その内の一つは食品大手のJBS絡みで、証言者は、JBSショック仕掛け人のジョエズレイ・バチスタ被告と共に逮捕された、同社役員のリカルド・サウジ被告だ。
同被告によると、アントニー氏は12年ぶりの知事返り咲きを狙った14年の州知事選の際、所属の共和党(PR)党首のアントニオ・カルロス・ロドリゲス氏を通し、JBSに同党向けの献金以外に400万レアルの賄賂を依頼。300万レアルを受け取った。この金は労働者党(PT)と民主運動党(PMDB)の支持を取り付けるためだったという。
別の報奨付供述者は、JBSとの偽契約で会社の口座に振り込まれた賄賂の引き出しを命じた男(元市警)は、車中に銃2丁を所持しており、金を受け取ると大急ぎで立ち去ったと証言した。
ロジーニャ氏は06年まで知事を務めた後、09年から2期、同州カンポス・ドス・ゴイタカゼス市長を務めたが、その間に同市の入札事業で企業7社を優遇し、引き換えに収賄を行った疑いが持たれている。