《ブラジル》テメル政権=中道右派連合で来年選挙へ=好景気材料に逆転狙う=大統領候補有力はメイレレス=本人が再出馬する可能性も

テメル大統領が、社会保障制度改革推進や来年の選挙を焦点に、民主運動党(PMDB)を中心とした中道右派の大きな連立を組もうと目論見はじめていると、25日付現地紙が報じている。
来年10月の大統領選を巡る世論調査では、ルーラ氏(労働者党・PT)とジャイール・ボルソナロ氏(愛国党)の一騎打ちのように報じられている一面がある。
だが、選挙放送で全体の過半数の時間帯を持つ中道~中道右派政党のPMDBや進歩党(PP)、民主党(DEM)、社会民主党(PSD)、共和党(PR)、ブラジル共和党(PRB)などの大統領選に対する出方がいまひとつ見えないため、「まだわからない」というのが実際のところだ。
テメル大統領の側近によると、大統領は現在、連邦政府の懸案となっている社会保障制度改革を通過させようとすることで連立与党間の連帯意識を高め、それを選挙までつなげたいとしている。
テメル政権に対する国民からの支持率は3%と著しく低い状態ではあるものの、連邦政府は、経済状態が持ち直しはじめたことや、2018年も既に良い経済状況の兆候が見え始めていることから、現在の連立体勢で18年の大統領選に臨むことができると見ている。
また、この場合、政治的スタンスの近い民主社会党(PSDB)と組むというのも一つの選択肢でもある。ただ、そのためには、連立離反がほぼ決定的になっているPSDBの現状が改善される必要がある。
テメル大統領が望む形で連立与党の勢力が組んだ場合、最有力とみられる大統領候補はエンリケ・メイレレス財相(PSD)で、次がロドリゴ・マイア下院議長(DEM)だ。PSDBからのサンパウロ州知事選出馬が有力視されているジョアン・ドリア・サンパウロ市市長を移籍させての出馬の可能性も、ないわけではない。
さらに、当初、「再出馬はない」と宣言していたテメル氏だが、ここに来て、「順番待ちの最後」という表現で再出馬の可能性も口にしはじめているという。
もし、PSDBを除く形の連立が起きた場合、12分30秒を1ブロックとする選挙放送に占める時間は6分を超える。それは、左翼政党の出馬乱立で政党連立の見込みのないルーラ氏の1分30秒を大きく上回る。
その一方、PT、民主労働党(PDT)、ブラジル社会党(PSB)、ブラジル共産党(PC doB)、社会自由党(PSOL)といった左翼政党の幹部は、先週、ブラジリアで会議を持ち、決選投票の際の連帯を約束し合ったという。