【既報関連】11月最終金曜日の特売日であるブラックフライデーはすっかり定着し、多くの消費者が実店舗に繰り出したり、ネットショッピングに励んだりしたが、苦情も多く発生したと、25日付現地紙各紙が報じた。
店の前に行列を作り、開店と同時に陳列棚に突進、大型商品を我先にと奪い合う光景は、この時期のTVニュースなどではお馴染みとなった。
しかし、ブラックフライデーの熱気にうなされた消費者の欲につけ込み、通常より高いのに「ブラックフライデー特価!」として売る商店が多いことも事実だ。25日付現地紙は、ウォールマートやスブマリーノなどと店の実名を挙げ、同じ商品がブラックフライデー前の方が安く売られていた例を報じた。
消費者からの苦情受付専用サイト「レクラメ・アキ」が24日午後6時までに受けた苦情は2378件で、昨年の同じ時間帯の1500件を6割近くも上回った。
今年のブラックフライデーによるネットショッピングでの総売り上げは、昨年比15~18%増の21億9千万~25億レアルが見込まれている。
レクラメ・アキによると、もっとも多かった苦情の種類は誇大広告で、全体の14%を占めた。2番目はネット回線混雑などで購入出来ないこと、3番目は、表示価格とそれを選んだ(ネット上では「カートに入れた」)時点の値段に差異があることだった。苦情が一番多く発生した商品はスマートフォンで、全体の8・3%を占めた。以下、TVの4%や香水の2・1%が続いた。
レクラメ・アキのマーケティングディレクター、フェリペ・パニアーノ氏は、今年もブラックフライデー関連の苦情は多かったものの、消費者はこれまでより的確に偽の特売を見抜いているとしている。