ブラジルで唯一の水泳競技での女性五輪メダリスト、ポリアーナ・オキモト(34)が、今年限りでの現役引退を発表した。
オキモトは12月6日と10日にリオで行われる、「オープントーナメント」と「海の王と女王」を最後に、現役生活に別れを告げる。
リオ五輪のオープンウォータースイミング女子10キロ部門で銅メダルに輝いたオキモトは、2009年(ローマ)と2013年(バルセロナ)、2回の世界水泳で合計4個のメダルを獲得した、ブラジルオープンウォータースイミング部門の開拓者的存在だ。
オキモトは2009年のオープンウォータースイミング・ワールドカップでも優勝を果たしている。
これほどの実績のあるオキモトだが、引退は本意ではなかったとブラジル紙の記者に話している。
リオ五輪で銅メダルを獲得し、東京五輪出場にも意欲を見せていたオキモトだったが、地元開催五輪の後は、それまでのスポンサー支援が打ち切られ、トレーニングや競技の継続が困難になり、栄養士やマッサージ師などの給与を自分で払わなくてはならなくなったのだ。
「リオ五輪メダル獲得で、自分が受けられると思っていた支援は、結局、全く得られなかった」とオキモトは語っている。(28日付フォーリャ紙などより)
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