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東西南北

 JBSショックの仕掛人として、今年のブラジル・メディアをにぎわせた同社主のジョエズレイ・バチスタ容疑者が28日、上院で行われた社会経済開発銀行(BNDES)の不正融資問題の議会調査委員会(CPI)と、上下両院合同のJBSの汚職問題のCPIに召喚された。9月の逮捕以後、久しぶりに公の場に出るとあって、報道陣の注目を集めたが、当のジョエズレイ氏は実に4時間も黙秘を続け、注目の発言は何もされないままで終わってしまった。報奨付供述の時はあれやこれやと語るだけ語り、ブラジルに激震を走らせたのに、今度はだんまり。逮捕前のような、何でも語っていた勢いの良さが戻ることはあるのか。
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 ボリビアの憲法裁判所が29日、2019年に行われる同国大統領選にエヴォ・モラエス大統領が再出馬できるようになる憲法改正を認めた。2016年に行われた国民投票では、51%の国民が連続2期までとする憲法を改正することを拒んだが、今回の判断はその規制をはずし、国民投票の結果を覆した。ただ、当のエヴォ氏はまだ、再出馬の希望を口にしていない。エヴォ氏といえば、チャベス大統領時代から熱烈なベネズエラの政権支持者として知られているが、ボリビアが「同国に続く独裁国化」とならぬよう願いたい。
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 今日はサッカーの南米杯の準決勝第2試合、フラメンゴ対アトレチコ・ジュニオール戦がコロンビアで行われる。第1戦を勝利し、有利なフラメンゴが、2戦目での合計結果で相手を上回れば、来週以降にインデペンディエンテ(アルゼンチン)と優勝をかけて争うことになる。優勝すると来年のリベルタドーレス杯にも出場できる。