ブラジルはおろか、ラテンアメリカ最大の太陽光発電所が、11月28日に落成し、稼動を開始した。
ピアウイ州州都のテレジーナ市から380キロのリベイラ・ド・ピアウイ市に造られたノヴァ・オリンダ・ソーラーパークでは、690ヘクタールの土地に93万枚の太陽光発電パネルが設置されている。これらのパネルは地球の自転にあわせて角度などが変わる。隣のサンジョアン・ド・ピアウイ市の変電所に集められた電力は、最大30万世帯の需要を満たす事が出来るという。
発電所の管理運営は、イタリアのEnel社の子会社、Enelグリーン・パワー・ブラジル・パルティシパソンエス社が担当する。2015年に行われた電力関連事業の入札では、建設期間は2年間とされていたが、契約から着工、稼動までは14カ月かかった。同発電所の建設費はおよそ3億ドル(約10億レアル)とされている。
Enelグリーン・パワーのアントニオ・カミゼクラ経営責任者は、将来的には同州内にもう一つ、太陽光発電所を建設したいとしている。同社の関係者は、太陽光発電は成長しており、現在の発電経費は2009年の4分の1に縮小しているから、将来はもっと競争力が高まるという。
落成式に参加した同州のウエリントン・ジアス知事は、同州政府も8万万レアルの支援を行った事を明かすと共に、「ピアウイ州は常に日照に恵まれ、良好な風も吹く。また、ブラジル各地をつなぐ電力供給網の接続地点でもあるから、再生可能エネルギーを供給する能力は他州以上に大きい」と語った。
ブラジル鉱山動力省電力エネルギー部門のファビオ・ロペス局長は、ブラジルの今後10年間のエネルギー供給量は30%増大し、その半分は再生可能エネルギーが占めるだろうとの見解を表明した。(11月28日付G1サイトより)
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