1995年から隔年で開催されている「外務省研修生OB会ラテンアメリカ会議」が記念誌発表会を14日午後7時から、文協ビル内の移民史料館内(Rua Sao Joaquim, 381)で開催する。招待者のみ入場可。
この外務省研修制度は1965年に始まり、06年にいったん中止された。当時在聖総領事を務めていた福嶌教輝現亜国全権大使の仲介もあって13年に再開された。
現在までにラ米地域で約200人が研修制度を利用し、サンパウロ州法律学アカデミー終身会員でブラジル税法アカデミー会員の原田弁護士はもとより、日系人初の司法高等裁判所判事になった上田雅三さん、ブラジル日本文化福祉協会会長を務めた木多喜八郎さんら日系社会のリーダーがこの研修生から生まれている。
なおOB会は95年、元研修生の交流を目的にしたペルーでの会合で設立された。同記念誌は編集委員長の原田さんのほか、13人の元研修生が作成に関わった。会設立の経緯、外務省指導者研修制度ができた理由、元研修生の帰国後の活動などをまとめたもの。
昨年亜国のブエノスアイレスで行われた会合では福嶌教輝亜国日本国特命全権大使の参加もあった。
案内に来社した原田さん、木多さん、山田レナトさんは研修について、「多くの知り合いができた上、堅守への参加は日系社で認められるためとても良いことだった」と語った。