ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル》ジェデル氏が弟と共に起訴される=「賄賂の山」の資金洗浄容疑で

《ブラジル》ジェデル氏が弟と共に起訴される=「賄賂の山」の資金洗浄容疑で

 連邦検察庁は4日、バイア州のアパートに5100万レアルの札束の山を隠していた件で、テメル大統領元側近で元閣僚のジェデル・ヴィエイラ・リマ容疑者と、その弟で下院議員のルシオ・ヴィエイラ・リマ容疑者(共に民主運動党・PMDB)を起訴した。5日付現地紙が報じている。
 5100万レアルもの大金は、ルシオ氏名義で借りていたバイア州サルバドールのアパートに隠されていたもので、6月に行われた匿名告発を受け、9月に発見された。両容疑者に対しては、現金発見後も、資金洗浄と組織的犯罪の容疑で捜査が続けられていた。
 スーツケースの中などに隠され、積み上げられた大金の山は連邦警察が押収した現金では最大額で、報道写真と共に社会的に有名になった。
 また、兄弟の母親のマルルース氏、兄弟の側近のグスターヴォ・フェラス氏、ジョブ・ブランドン氏、企業家のルイス・フェルナンド・マシャド氏も同時に告発された。
 ジェデル兄弟は収賄では起訴されていないが、起訴状では、金の出所になったと見られているPMDB下議らの集団的犯行(職権乱用や収賄)、オデブレヒト社からの賄賂支払、ロビイストのルシオ・フナロ氏からの金の授受、部下の給与ピンはねなどの疑惑についても言及している。