ダッタフォーリャが11月末にサンパウロ市のジョアン・ドリア市長に対する支持率調査を行ったが、同調査によると、今回は初めて、「悪い」が「普通」や「良い」を上回った。就任当初はわずか13%しかなかった「悪い」は、3倍の39%となり、ハダジ前市長の就任11カ月後と同じ数字となった。また、就任後、半年までは40%を超えていた「良い」は、29%まで下がった。内訳を見ると、市政に期待はずれとの声が多く、大統領選を意識した他州や外国への自己アピールが裏目に出たようだ。女性や低所得者からの不支持率が軒並み高くなっているのも気になるところだ。
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元リオ州知事のセルジオ・カブラル被告の収賄問題は今年の政界スキャンダルを代表するもののひとつで、その収賄金額の規模には毎回驚かされる。例えば、デルタ・コンストゥルソンエス元社長のフェルナンド・カヴェンディッシュ氏が先頃行った証言によると、カブラル氏夫人のアドリアナ氏への誕生プレゼントの指輪までがマラカナン・スタジアムの改修工事の賄賂で賄われていたといい、その額は22万ユーロだったとか。当時の夫婦の気分たるや、もはや貴族並みだ。
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サンパウロ市北部にある私立サンタナ大学センターで、教員と職員のストが続いている。学生は授業もない上、学内施設や事務局も機能していないため、休学手続きや他校への移籍手続きさえできなくなっている。同大学では、教員へは8月、職員へは5月から給与支払が遅れており、腹にすえかねてのストだという。これではとても、何かを学ぶところとは呼べない。