【既報関連】国家総弁護庁が12日、1980~90年代に採用された各種の財政政策によって多大な損失を被った預金者への補償問題で、11日夜、銀行と預金者の間での正式な合意が成立したと発表。支払い条件なども、12日中に取りまとめられたと12、13日付現地紙、サイトが報じた。
補償の対象となる財政政策は、1987年のブレッセル・プランと、89年のヴェラン・プラン、91年の第2次コーロル・プランで、対象者は200~250万人と見られている。実際の支払は最高裁が合意内容を承認した後に始まる。
12日の発表によると、各プラン導入時の預金残額は、一定の指数をかけてレアルに換算後、合計される。預金残額に掛け合わせる指数は、ブレッセル・プラン0・4277、ヴェラン・プラン4・09818、第2次コーロル・プラン0・0014で、レアル換算された額の合計が補償対象額となる。
預金者の60%が対象となると見られるのは、補償対象額が5千レアル未満の場合で、補償金は一括で支払われる。5千レアル以上1万レアル未満は8%、1万レアル以上2万レアル未満は14%、2万レアル以上は19%が割り引かれた上で、初回以降は半年毎、計3~7回の分割払いとなる。
補償の対象となるのは2016年12月31日までに訴訟を起こした個人または団体で、訴訟を起こした本人が亡くなった場合は、遺族に補償を受ける権利が生じる。
期日までに訴訟を起こし、認可から24カ月以内に今回の合意に賛同した個人や団体は、合意に賛同した事が確認されてから15日以内に初回の支払を受ける。
合意に賛同するか否かは、インターネット上で登録する事になるが、登録は年齢が進んでいる人優先で、89歳以上を皮切りに、11のグループに分けての登録となる。遺族の登録は最終グループとなる見込みだ。
連邦政府は、今回の合意成立により、2018年だけで50~80億レアル、全体では3年間で120億レアルが動くと見ている。