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再び「友好の1日」に参加して

兄の太鼓の応援も得て、バンド演奏で歌う歌手

兄の太鼓の応援も得て、バンド演奏で歌う歌手

 10日の日曜日、サンパウロ市東部にある日本人会会館で、橘和音楽教室の生徒や招待客らが、音楽を楽しみ、人との和を楽しむ「友好の1日」が開催された▼例年は11月の最終日曜日に行われていたイベントは、孫の1歳の誕生日だから日付を変えて欲しいとの要請で、12月に変更された。他団体の行事と重なったり、家族の入院などで参加できない人も出たが、橘和バンドの演奏で歌う歌手やキーボードの演奏者、コーラスの参加者だけで優に100人を超えた▼1歳の子供から90代の大人までが集う会は、お弁当が予定の時刻に着かず、CDで歌いたい人に時間を割り当てるといったトラブルもあったものの、和気藹々の雰囲気の中で進んだ。通常のカラオケ大会と違い、参加者の家族などに審査を頼んでの紅白は、欠席者が少なかった白組が僅差で優勝。全員が、歌や音楽と共に、人との出会いや交流の深まりも楽しんだ▼橘和家は、両親と子供4人に婿2人でバンド演奏を担当、孫もボーカルを務める。音響は息子と嫁が担当するから、本当に家族総出での参加だ。仕事や健康、その他の条件を整えて、一つのイベントを行う事は決して楽な事ではない。しかし、本当に音楽好きで、生徒達を大切にしてくれる一家だから、橘和保江氏が指導する歌唱(カラオケ)や、長女の桑原早苗氏が教えるキーボードやコーラスの生徒、招待客も喜んで参加している▼歌ったり演奏したりする前の緊張感はやはりあるが、出だしを間違えてもバンドがあわせてくれたりといった呼吸は流石だ。趣向を凝らした衣装や、歌に合わせた踊りが飛び出すなど、和やかな雰囲気に、参加者は時間も忘れて酔いしれた。(み)