サンパウロ州では1カ月につき29匹の猿が黄熱病で死んでおり、今年に入ってからの人間の死者も10人いると、14日付現地紙が報じている。
サンパウロ州保健局の発表によると、2016年7月から今年11月までの17カ月間に黄熱病で死んだ猿は501匹に達している。
これは、月平均29匹もの猿が死んでいることになる。その内の74%はカンピーナス地方で発見されている。
サンパウロ州では今年、23人が黄熱病に罹患し、その内の10人が死亡している。死者が出た市は、アメーリコ・ブラジリエンセ、アンパーロ、バタタイス、モンテ・アレグレ・ド・スル、サンタルシア、サンジョゼ・ダ・ボア・ヴィスタ、イタチーバだ。
保健省によると、1942年以降、都市部での黄熱病罹患者は記録されていないが、サンパウロ市では、今年の10月20日に同市北部の公園で黄熱病に感染した猿4匹の死体が発見されて以来、市北部15、市東部1の計16の公園が閉鎖された。対象地区ではワクチン接種が呼びかけられているが、接種率は期待したほど伸びていないようだ。
また、先週は大サンパウロ市圏マイリポランで22匹の猿の死体が見つかり、今週はグアルーリョスでも2匹の猿の死体から黄熱病ウイルスが検出された。グアルーリョスでは12日から予防接種キャンペーンが強化された。
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