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《ブラジル》北東部の子らがクリスマスに水求める=サンタが運転する給水車に歓声

 何年にも及ぶ少雨、干ばつに悩むブラジル北東部のペルナンブコ州で、「クリスマスに水を」と呼びかけるキャンペーンが行われ、サンタに扮した運転手達が給水車で水を届けると、子供達が歓声を上げた。
 ブラジルではクリスマスの時期に、郵便局の企画で「サンタへの手紙」というプログラムが組まれる。
 通常なら、玩具や自転車などを求める子供が多いが、ペルナンブコ州では、サンタマリア・ダ・ボア・ヴィスタのプリシラちゃんのように、「水は命であり、全てです」などと綴り、「水が欲しい」と訴える子供達が後を絶たない。
 これらの手紙は非政府団体(NGO)の「アグア・パラ・イルマンス・コン・セージ(渇きを覚えている兄弟たちへの水、の意)」のメンバーの目に留まった。
 このNGOの呼びかけに応じて寄付などを申し出た人は国内外に及び、同団体は8千リットルの水を運ぶ事が出来る給水車を40台購入する事が出来た。
 この水は40世帯を潤す事が出来る量で、セルトンと呼ばれる地域にある貯水タンクを満たすために給水車が来た町々では、子供達が満面の笑顔を浮かべ、喜びの声を上げつつ、サンタに扮した運転手や同団体のメンバー達を迎えた。その様子は、19日朝のテレビニュースともなって、全国に報道された。(19日付ボン・ジア・ブラジルより)