《ブラジル》オデブレヒト社とカマルゴ・コレア社がカルテル暴露=7州と連邦直轄区の規模で=主に州都の地下鉄工事が舞台=サンパウロ州PSDB政権に疑惑も

ラヴァ・ジャット作戦で主要な犯罪企業と目されている建築大手オデブレヒト社(O社)とカマルゴ・コレア社(CC社)が、経済防衛行政審議会(Cade)に対し、サンパウロ市地下鉄をはじめとする7州と連邦直轄区における事業に関し、長期にカルテルを組んでいたと証言していたことがわかった。19日付現地紙が報じている。
両社がCadeに行った証言をひとまとめにすると、カルテルは「1998~2004年」と「2004~15年」の二つの時期に分かれて行われた。
2004年までの第1期はオデブレヒトとカマルゴ・コレア、アンドラーデ・グチエレスの3社が中心だ。そこにOAS社やケイロス・ガルヴォン社が加わり、最終的に11社で少なくとも21の入札を行った。
そして2015年までの第2期には最低でも22社で八つの入札を行ったという。
カルテルの対象になった事業はサンパウロ州、リオ州、ミナス・ジェライス州、リオ・グランデ・ド・スル州、パラナ州、バイア州、セアラ州の各州都と連邦直轄区の地下鉄工事などだ。サンパウロ州での事業について詳細に説明すると、地下鉄は2、4、5、15、22号線とMボイ・ミリンのモノレール線が対象で、その他にも、環状線やマルジナル・チエテといった幹線道路、ロベルト・マリーニョ、チュクリ・ザイダン、クルゼイロ・ド・スル、セナ・マドゥレイラの各大通り、ジャク・ペッセゴの総合開発やコレゴ・ポンテ・バイシャの治水工事など、大サンパウロ市圏のインフラ整備が含まれている。
両社の証言によると、カルテルは、経済活性化計画(PAC)が導入された2008年頃から、より巨大な規模になっていったという。その背景には、2014年のサッカーのW杯や16年のリオ五輪の存在もあった。
両社の供述者たちは、カルテルが行われた当時の州知事の具体名などについては言及しなかったというが、サンパウロ州での事業で最初にカルテルがはじまりだしたという2004年以降で見てみると、ジェラウド・アウキミン氏(2004~06年、11~)、ジョゼ・セーラ氏(2007~10年)、アルベルト・ゴールドマン氏(2010年)といずれも民主社会党(PSDB)の知事政権が続いている。06年のアウキミン氏の大統領選出馬に伴い、副から昇格したクラウジオ・レンブロ氏は、民主党(DEM)の前身の自由前進党(PFL)所属だ。
O社の供述は、今年7月に成立したレニエンシア(企業向けの報奨付供述)に基づくものの一部だ。CC社の供述は、Cadeとの間で新たに成立した司法取引の中で行われた。ラヴァ・ジャット作戦の中でカルテルに焦点が当てられた捜査はこれが最初だ。
検察庁サンパウロ州支部は、連邦検察庁の要請を先取りし、早々に2社の供述に基づく捜査を開始する意向だ。