18日、最高裁の第2小法廷がラヴァ・ジャット作戦で容疑をかけられている政治家の告発を認めず、さらにリオ州元知事のセルジオ・カブラル被告の妻アドリアーナ・アンセルモ被告の処分を自宅軟禁に変えるなどの温情的な判断を与えた。19日付現地紙が報じている。
最高裁第2小法廷はラヴァ・ジャット作戦(LJ)絡みの政治家の審理を行うが、政治家への裁きの寛大さが問題視されているジウマール・メンデス判事もその一員だ。
18日はまず、進歩党(PP)のベネジト・デ・リラ上議と、アルトゥール・リラ、ドゥドゥ・ダ・フォンテ(PP)、ジョゼ・ギマリャンエス(労働者党・PT)の各下議に関し、検察庁が収賄容疑で提出した起訴状を、「報奨付供述で1度名が使われたに過ぎない」として却下した。この日の審理は5人の判事の内、3人のみで行われ、エジソン・ファキン判事が、メンデス判事とジアス・トフォリ判事の2人に押し切られた。
同法廷は、リオの食品メーカーでカブラル元州知事への贈賄が疑われる企業家のマルコ・アントニオ・デ・ルッカ被告に対しても、人身保護令を適用して釈放した。
なお、メンデス判事は同日、カブラル夫人のアドリアーナ被告にも人身保護令を適用し、刑務所収監を自宅軟禁に切り替える暫定令を出した。
同判事は、パラナ州のベト・リシャ知事に対する収賄、資金洗浄、二重帳簿疑惑に関しても、高等裁での捜査開始要請差し止め命令を出した。