7年間に及ぶ工事の末、19日にロドヴィア・レジス・ビッテンクールの車線拡大工事の最終区間の工事が完成したと20日付現地各紙が報じた。
ロドヴィア・レジス・ビッテンクールは、ブラジル北東部セアラー州からブラジル南部のリオ・グランデ・ド・スール州を結ぶ、およそ4500キロに及ぶ国道116号線の内、サンパウロ市~パラナ州クリチーバ市間を結ぶ402・6キロの区間だ。中でもサンパウロ州内のコーヒー農園山脈を縫うように走る区間は事故発生件数が多く、「死の高速道路」と呼ばれていた。
コーヒー農園山脈の間を縫って走るジュキチバ~ミラカツ間は、全長30・5キロにわたる車線拡大工事の中で、最後に残っていた区間だ。今回落成したのは、最も曲がりくねった2区間それぞれ5キロで、全長10キロになる。
最終区間には、39基の橋、4本のトンネル、12カ所に及ぶ動植物保護区域迂回路、2基の歩道橋を建設され、総工費は13億レアルに上った。管理会社による標識設置などのため、開通は20日からとなった。
ロドヴィア・レジス・ビッテンクールは、ブラジル南部とブラジル南東部を結ぶ物流の主軸で、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイなどからの輸入品もここを通ってブラジルに入っていく。毎日12万7千台の車両がここを走り、その6割がトラックだ。コーヒー農園山脈を横切る区間は、毎日2万5千台が走る。
「死の高速道路」で発生した最大の惨事は1993年12月に起きた旅客バスと乗用車の衝突事故で、バスは崖に落ち、41人の死者を出した。
同道での事故による死者は、2010年の196人が昨年は88人へ、約半分に減少している。
19日の引き渡し式に出席したモレイラ・フランコ大統領府事務局長官は、「今日の工事引き渡しで、これまでの事故多発の歴史は過去の遺物となった」と語った。
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